「冬は紫外線が弱いから、日焼け止めはつけなくても大丈夫」──そう思っていませんか?
実はこの思い込みこそが、知らないうちに肌の老化を加速させる落とし穴。
肌老化の原因の約80%は紫外線による“光老化”と言われています。
乾燥・シワ・ハリ不足・くすみなど、冬に目立ちやすい肌悩みの多くは、紫外線対策不足によって引き起こされている可能性があるのです。
今回は、冬でもUV対策が必要な理由と冬の光ダメージを防ぐ正しいケアを、皮膚科学的な視点を交えながら分かりやすく解説します。
なぜ冬でもUV対策が必要?

冬だからといって紫外線がゼロになるわけではありません。
実は、冬でもUV-A波(A紫外線)は夏の約80〜90%量が地表に届くと言われています。
つまり冬は、“赤くならないのに老けていく”季節。
肌はダメージを静かに蓄積していき、春先に一気に変化として現れることが多いのです。
さらに冬は、
・空気の乾燥でバリア機能が低下
・くすみやゴワつきでダメージが気づきにくい
・服で覆われない“顔・手”に集中して紫外線が当たる
など、“紫外線の影響を受けやすい”条件が揃っている季節といえます。
冬の光老化を招く落とし穴 3つ
1. 「室内だから大丈夫」ではない
窓ガラスを透過するのはUV-A波。
室内・車内・オフィスでも光老化は起き続けています。
2. 曇りや雪の日でも紫外線は降り注ぐ
曇りの日で約60%、雪面では照り返しにより1.5倍といわれています。
3.日焼け止めの塗りムラ・とれやすさ
冬は、マスクの摩擦、マフラーや衣類との接触、乾燥による角質めくれ……などで日焼け止めが落ちやすい季節。
「冬は油断期」だからこそ、正しいUV対策が必要なのです。
冬こそ意識したい“正しいUVケア”のポイント

冬は「SPFよりPA」を重視
冬は表面を焼くUV-Bより、真皮まで届くUV-Aへの対策が重要。
PA値が高いもの(PA+++以上)を選ぶのがおすすめです。
“朝のスキンケアの最後”を習慣化
紫外線対策は顔・首・デコルテ・耳・手の甲まで広げられているかがポイント。
2〜3時間おきの“塗り直し”
塗り直しの際は、以下の方法がおすすめ。
・色つきUV下地でメイク直し
・UVカットパウダーで仕上げ
・ミストUVで簡単に補う
外出がなくても、朝の1回だけは“絶対”塗ることが未来の肌を守ります。
冬のUV対策を“ご褒美時間”にする
冬は、外気の冷たさや日照時間の短さで気持ちも落ち込みがち。
そんな季節こそ、朝のUVケアを“守る美容”ではなく「今日も肌にいいことをした」というポジティブな体験へ。
未来の肌を守ることは、今日の自分をいたわること。
紫外線は目に見えないからこそ、今日の積み重ねが半年後・1年後の肌につながります。
まとめ
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冬でもUV-A波は夏の80~90% → 光老化の原因に
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室内・曇りの日・雪の照り返しでも紫外線は届く
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冬は乾燥でダメージが蓄積しやすく“老け見え加速期”
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PA重視/毎朝必ず塗る/2〜3時間ごとの塗り直しが鍵
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冬こそ“保湿 × UV対策”の両立で未来の肌を守る
冬の紫外線対策は、春・夏の肌を決める“先行投資の美容”。
「冬だからこそ始めるUVケア」で、来年も揺るがない自信肌へ。